オランピアが手に持っているブッククラッチは、すべてフランスでのハンドメイドで、彼女のラッキーナンバーである16個限定。
オランピア(以下O) ありがとう!でも実のところよくわからないわ(笑)。子供の頃から旅をしたり、本をいっぱい読んだりしているからかしら。あとはふだんの生活の中で見つけた、ちょっとしたことやモノを、スパイスとして取り入れることを実験的にやっています。それらは旅行しているときに見つけることもあるし、パリの街を歩いていて出合うこともある。日常の中でいろいろインスパイアされます。
O 子供の頃からかどうかわからないけれど、コレクションでいつも「グッドガール」と「バッドガール」を共存させるよう意識してる。ちょっといたずらっ子なキャラクターをプラスαで取り入れて。まあ私が子供の頃はそんなにいたずらっ子じゃなかったと思うけどね(笑)。
BIOTOPの2階で開催されているポップアップショップ。アクアリウムでおこなったプレゼンテーションのムービーも流れているので要チェック。
O 私はとにかく家族が大好き!いまだに家族で集まって食事したり会話したりするのが大好きなの。家族は私にとってとっても大きな存在。そのうえ父がアーティストでクリエーションの話もできて、本当にラッキーだと思う。父とはもちろんふつうの家族の会話もできるし、次のシーズンについてのミーティングで意見を聞くこともできるのがうれしい。また、いつもショーの最後に妹が登場するけれど、それも私がいかに家族を大事に思っているかということを演出で表現しているの。
初版の装丁を刺繍で表現。刺繍の技術は祖母から受け継いだものだという。
O マドレーヌにあるシアターでやってみたことがあるの。だからいつかオランピア・ル・タン演劇部を作るのも楽しそうね。演劇にもショーにも共通しているのは、何よりも自分が楽しむことが必要なところ。そうじゃないと言いたいことは伝わらないと思う。ふつうのキャットウォークには、私はあまり興味がない。
O 友だちはファミリーよ。ファミリーって血のつながりだけじゃないでしょう?
O たくさんあり過ぎてひとつ選ぶのは難しい…(笑)。でもしいて言うなら日本!小津安二郎や宮崎駿などの日本の映画、フード、建築、カルチャーすべてに興味が尽きない。東京もいいし地方もいい。北海道や群馬の自然は美しかったし、青森の温泉、大阪のお好み焼きもよかったわ。まだまだ行きたいところがたくさんある。
父ピエール・ル・タンのイラストをプリントしたフーディ。BIOTOPのみのリミテッドエディション。
O BIOTOPだけのリミテッドエディションだから、世界に10着しかないのよ!
O いいえ、なんとこれらはすべて、初版の装丁なんです。たとえば今回はマリンだから、海をイメージした表紙を探した。それで三島由紀夫やヘミングウェイ、フィッツジェラルドなどの本を見つけたの。それらの絵をベースにデザインしています。ブッククラッチは、もう1000種類を越えたから、本棚ができそう!
バイヤー藤井が着ているのはオランピア ル タンのTシャツ。オランピアは限定のフーディにボーダーのスカートをあわせてマリン気分たっぷり。
ロンドン生まれ、パリ育ち。シャネルやバルマンを経て、2009年アクセサリーブランド「オランピア ル タン」を設立。ハンドメイドのブック型クラッチバッグが大ブレイク。2012AWよりプレタポルテ・コレクションをスタートさせた。白金台のBIOTOP2階にて5月6日(火)までpop-up shopを開催中。
藤井かんな
(BIOTOPレディスバイヤー)
ファッションが好き、コスメが好き、おいしいものが好き、イベントが好き、カルチャーが好き、何より気持ちいい生活が好きという、BIOTOPの森に集まる魅力的な人々のこと。
都会の隠れ家BIOTOPの、クリエイティビティあふれるBIOTOP PEOPLEにアプローチします。
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