No.No.53 MIYUKI ARIHARA
世代や性別を問わず多くの支持を集める在原みゆ紀さん。
プライベートでも交流の深いBIOTOPディレクター迫村とともに、
妥協なくこだわり抜いたという「CONVERSE」とのコラボレーションモデルについてお話をお伺いしました。
― 在原さんが初めてBIOTOPに来られたのは、いつ頃ですか?
在原:正確な時期は覚えていないですが、上京してきた18歳以降なのは確かですね。当時はまだ車ではなく電車移動をしていた頃なので、おそらく大学生の時だったと思います。BIOTOPを知ってから、3階の「LIKE」にも行くようになりました。
迫村:そんな前から来てくれていたんだね。
― 学生時代に来てくれていた時のBIOTOPは、どんなイメージでしたか?
在原:当時はまだ若かったので、、今も十分若いんですけど(笑)
単なる洋服屋さんというよりは「私が行ってもいいのかな~」と感じるような、いい意味で大人の行く場所という印象。取り扱っている商品の価格帯というよりも、スタッフの方々の雰囲気や白金台という立地も含めて、どこか大人な余裕があって、少し背伸びをして訪れる場所でしたね。
― ちょっとドキドキしながら行ってみよう、みたいな感覚ですか?
在原:まさに、おっしゃる通りです(笑)。
迫村:今はさすがに、そんな感覚はないでしょう? すっかり素敵な大人になられて。
在原:さすがに今は、フラッと立ち寄れるようになりました(笑)。アラサーになったのもありますけれど、日常の延長として楽しめる場所になりましたね。
迫村:一般的なアラサーよりも、経験値も含めてだいぶ大人だと思うけれど(笑)。
在原:そうかもしれませんね。ありがたいことに、色々と経験させていただいて。

― モデルのお仕事は、いくつから始められましたか?
在原:高校2年生の時に、少しずつ始めました。当時Instagramが流行りはじめた頃で、なぜだか分からないんですけどフォロワーの方が多かったんです。
迫村:最初ってどんな投稿をしていたの?
在原:すごく今となっては恥ずかしいのですが、キラキラ高校生って感じの投稿をしていました(笑)
チアリーダーをやったり、ダンスをやっていたのもあって、ザ!キラキラ高校生!オシャレ好き!な写真をアップしていて。
迫村:そんな青春的なものを投稿してたんだ(笑)。
在原:そうしたら、謎のネットワークで他校の高校生からもフォローしていただいたりと、ちょっとずつフォロワーが増えていったんです。(笑)
迫村:それは今Instagram遡ったら出てくるの?(笑)
在原:さすがに消させてください(笑)!
その後、前の事務所の方から声をかけていただいて、大学進学を機に本格的にモデル活動をスタートしました。初めて出演した雑誌は『GINZA』でしたね。
迫村:じゃあ最初から今に至るまで、ファッションやカルチャーの方向性は大きくは変わっていないんだね。
在原:そうですね。当時からファッション誌のお仕事が中心でしたし、自分の名前が前に出るというよりは、CMとか映像のお仕事も多かったです。
迫村:そうなんだ、もともとモデルになりたいって思ってたの?
在原:実は、選択肢として考えたこともありませんでした。我が家には「就職できなかったら北海道の自衛隊か競輪学校」という謎の2択ルールがあって(笑)。それを免れるために頑張って大学に通っていたんです。
最初は「大学生のアルバイトとしてお試しでやってみたら?」と両親から許可をもらい、そこからちょうど就職のタイミングでコロナ禍になって、そのまま継続して今に至るという感じです。
迫村:そのモデルになった当時の在原さんは、すでにカルチャー感のあるオシャレな子というイメージがあったけれど、もともと服は好きだったの?
在原:ずっと好きでしたね。ただ、以前の事務所では、やはり方向性もあるので自分の中の「好き」を少し抑えながら活動をしていました。今の事務所になってからは、自分の本当に好きなものを自由に着られるようになりました(笑)。
でも振り返ると、両親の影響も大きいと思います。「このブランドが好きだから買う」「いつもここで買う」ということではなくて、「ここのこれを選んだ」というような名品と呼ばれるものをさりげなくチョイスしている人たちでした。当時は分からず買ってもらっていたものが、今思うとすごくセンスが良かったなと感じます。
迫村:今のスタイルに通じる、シンプルで上質なものを選ぶ感覚はそこからきてるんだね。

迫村:ファッション誌でのお仕事で『UOMO』で連載を持っていたりと、男女問わず人気がある中で、特にカルチャー好きな男性からの絶大な支持があるよね。きっかけは何だと思う?
在原:私がずっとしていたアメリカンヴィンテージを日常着として着ている女の子があまりいなかったから、男性側からの女性の理想のスタイルにハマったのかな、、というのが私の予想です。
あとは当時、胃がすごく強かったので好物が餃子で(笑)。町中華が流行る前にひとりで行っては美味しいものをInstagramに投稿していたんです。
迫村:そうそう、やってたよね!
在原:今は胃が本当に弱くなってしまったのでやらないんですけど(笑)、「餃子・ビール・古着」という自分のスタイルが、ちょうど世の中に引っかかったのかなと。
迫村:男の子からしたら最高だよね。オシャレな子と付き合うとなると洒落たお店を予約しなきゃって構えちゃうけれど、「町中華でいいんだ! 一緒に行けるなんて最高じゃん」って(笑)。
― おふたりが知り合われてからは、どれくらい経ちますか?
在原:大学を卒業した頃だから、もう4〜5年くらいですよね。
迫村:共通の友人がいて、食事に行く時に「友達も連れて行く」と言うから誰が来るのかと思ったら、在原さんだった。
在原:謎のメンバーでしたよね(笑)。
迫村:普通は会社の同僚とか、共通言語のある仕事仲間を連れてくると思うでしょ? レストランの前に在原さんが立っていて「なんか見たことある人だな、同じ店なのかな」と思っていたら、あとから入ってきたから驚いた(笑)。
在原:変ですよね(笑)。めっちゃ友達というわけでもなく、取引先とも言えないし、私がいることで一気に謎の会になるという。
迫村:そこからみんなで定期的にご飯を食べに行ったり、誕生日会をしたり仲良くなったね。ボウリングも行ったし、ハトバスに乗って全員で並んで足つぼマッサージを受けたり(笑)。
在原:一通りやりましたよね(笑)。次は山登りですかね? あ、でもテニスもまだやれてないです!
迫村:テニス計画はあるね(笑)。
会っているときは仕事の話もするけれど、「一緒に仕事しよう」というビジネス感は全くなくて、数年間ずっと良い友人関係が続いていた感じで。今回のコラボレーションも雑談から「うちでも何かやろうよ」って始まったんだよね。

― 今回のコラボレーションで「CONVERSE」を選ばれた理由は?
迫村: CONVERSEを選んだ理由としては、BIOTOPでお取引きのあるブランドであったことと、在原さんはシンプルで上質なものが似合うからハイテクスニーカーのイメージはあまりなくて。CONVERSEなら絶対相性が良いと思ったし、在原さんがOKなら間違いなく素敵なものができると分かっていたので。
在原:私自身も何回か靴を作らせていただいている中で、次やるならCONVERSEしかないなっていうのもありましたし、最近色々な種類のものが世に出ている中で「やっぱりベーシックはCONVERSEだな」と感じていたタイミングでもあって。
迫村:靴相当な数持ってるでしょ?
在原:本当にやばいです(笑)。自分でも買いますしギフトでいただくことも多くて。履きつぶすことがないので綺麗な状態でどんどん増えていて、保管場所も3つあります。お気に入りやレアなものは2足買って、1足は保管用にしているくらいです。
迫村:そんな靴好きの在原さんと作った今回の「ONE STAR」は、CONVERSEの事務所に行って、ものを見せてもらいながら試行錯誤したよね。在原さんってロゴ物に関しては、なんとなく今これが可愛いから着てるっていうよりも、きちっと関係性のある人のものを着ているイメージがあって、「どこのかわからないけどいいもの」、そういうのに合うものがいいよねっていう話をしていて。
在原:そうでしたね、大体ほかのコラボモデルだと星モチーフの色や素材が変わっていることが多いですけど、今回は同素材・同色のスエードでオールブラックに仕上げました。そこに、スケートボードラインにあるようなキャップトゥを施していただいて。
迫村:普通と少し違ってクラシックでありながら一味違うエレガントさが出たよね。
他にこだわったポイントはある?

在原:中がスエードだと靴下に着色したり格好がつかないので、履き口にはシンセティックを採用して玄関で靴を脱いだ後も履き口が広がって型崩れしないようにしました。
あとは、何度も靴紐を結び直している姿ってあまりスマートじゃないなと思っていて、、。解けにくいように蝋引きのシューレースにして、ハトメもツヤ消しにしてもらいました。
迫村:シューレースは最初から「革靴で使うような蝋引きがいい」って話してたよね。サンプルは3回くらいやり直して、CONVERSEさんも在原さん相手だから妥協できないと慎重になってくれてた(笑)。
在原:「星の中身をキャンバスからスエードに変えられないなら、じゃあ大丈夫です(やめます)」って言いかねないと思われたのかもしれないです(笑)。でも、おかげで本当に納得のいくものができました。
今回のコラボレーションではスニーカーでありながら、きちんと感を出したかったんです。スエードの毛足も短めに設定しているのでブラシでサッとお手入れもしやすく、長旅のお供にもピッタリかなと。

― 最後に、この靴をどんな方に履いていただきたいですか?
在原:履いている時はもちろん、脱いで置いてある瞬間まで美しく見えるように作りました。上質さを知る大人の日常着としてはもちろん、「こんな大人になりたい」と背伸びをする若い世代の憧れにもなれたら嬉しいです。ビジネスシーンでの素足履きスタイルや、綺麗めなスタイルの外しとしても自然になじむと思います。ワンスターはクッション性が高くて履き心地も抜群なので、1日中快適に過ごしていただけます。
迫村:綺麗に仕上がって本当に良かった。何年かかるか分からないけれど(笑)、また靴に限らずいいものを一緒に作れたらいいね。
在原:毎回「あの話生きているかな?」と不安になりますけれど(笑)、ぜひまた形にできたら嬉しいです!
在原 みゆ紀
Miyuki Arihara
Interview with
BIOTOP ディレクター
迫村 岳
1998年生まれ、千葉県出身。
様々な広告やファッション媒体で活躍するモデル。明るく自然体な人柄が支持され男女問わずに多くのファンを持ち、SNSやWebメディアでも存在感を高めている。近年では国内にとどまらず韓国でも活動中。